ボルダ島では、巨大なリヴァイアサンとクラーケンの壮絶な戦いが続いている。その最新情報をお届けする。
リヴァイアサンの正体は中央の魔法使い・オズであり、一方のクラーケンは北の魔法使い・ミスラがその姿を変えた存在だと判明した。ふたりは魔法使いの姿に戻り、吹雪や嵐、稲妻を生み出し、激しい争いを繰り広げている。
オズは世界最強の魔法使いであり、ミスラは世界で2番目に強い魔法使いとされている。このふたりの戦いを目にすることは一生のうち二度とないだろう。我々はこの戦いの行方を注目し続けると同時に、この史上稀に見る魔法使いたちの対決を体験することができたことを誇りに思う。このような奇跡的な瞬間を報じることができることは、新聞記者冥利に尽きる。
更に注目すべきは、北の魔法使いである、オーエンとブラッドリーと思われるふたつの影がこの戦いに参加したことだ。彼らの参戦により、戦局は一層激化している。この世のモノとは思えない光景に筆者は興奮を覚えると同時に、不謹慎ながらその迫力に魅了されている。ブラッドリー著の「死の盗賊団盛衰記」で描かれた光景さえも凌駕するほどの迫力があるのだ。
さらに驚いたことに、突如としてアーサー王子が戦いに加わったのである。一国の王子がこの苛烈な争いに身を投じる様子に、筆者は心配を禁じ得ない。しかし、我々が誇る北の魔法使い・ブラッドリーが、アーサー王子を守ってくれることは間違いないだろう。彼は「死の盗賊団盛衰記」において義を重んじる人物であり、アーサー王子の安全を守るために全力を尽くすだろう事は明白だ。
ボルダ島での戦いはまだ終結の目途が立っていない。私、ローズ・R・ジェントルは、引き続きその状況を注視し、読者の皆様に迅速かつ正確な情報を提供していく責任を果たしていく所存だ。